娘、理恵は幼い頃から肝臓に異常があり、長い間、入退院を繰り返していました。
 体調が不安定ではありましたが中学への進学をすることができました。
  しかし、中学2年生の春に容態が悪化し、肝機能と黄胆の数値が急激に上がってしまい、
 そのままでは、残りわずかな命であることを知らされ、生体肝移植でしか助かる道がない
 との告知を受けました。小さな時からつらい事ばかりで、常に頑張ってきた娘です。
 生体肝移植手術はとてもたいへんな手術ですが、明るい未来を夢みて手術を受ける決意を
 しました。手術は無事成功し高校へ進学する事ができ、移植手術から4年間が過ぎました。
  しかし、今年の春から異常が見られ検査の結果、<原発性硬化性胆肝炎PSC>と告知を
 受け、私たちは言葉をなくし、これから先、どうしたら良いのか絶望しました。
 一人一人に運命とか宿命というものがあるのなら素直に、受け入れなければいけないのかも
 しれません。しかしそれが我が子の死であるとしたら、親である限り避けて通りたいと思う
 ことはいけないのでしょうか。
 娘はまだ18歳でやりたい事がたくさんあるのに、このままではいけないと思い、
 やれるだけのことはやってみよう、後悔だけはしたくないと思いました。
 娘はまだ18歳です。やりたい事がたくさんあります。親として後悔だけはしたくないと思い、
 できる限りのことを考え、現在の日本での脳死ドナーからの臓器提供は、ほとんど望めない
 現実に、直面し、望みを海外での移植手術へと決心いたしました。
 4年前の生体肝移植手術の時には、自分たちが、頑張ればよかった事ですが、
 海外での移植手術となると多額の費用とたくさんの方々のご理解とご支援を得なければなりません。
 娘の命を途絶えさせないために、親の身勝手から大勢の皆様にご迷惑をおかけする事となりました。
 どうか、ご支援ご協力を賜りたく切にお願い申しあげます。
                                平成16年10月29日                                     父   村木 健一                                     母      峰子